説明
柏露酒造は、長岡藩御用商人であった山崎家が、1751年(宝暦元年)に「越中屋」として酒造業を開業したのが始まり。長岡は古くから城下町として栄えており、越後の良質な米が集まる、酒造りに適した土地であった。1882年(明治15年)には、長岡藩主「牧野家」の酒造蔵を譲り受け、同家の「三つ柏紋」と銘柄名「柏露」を継承することになる。順風満帆な柏露酒造であったが、1894年(明治27年)の「長岡市大火」により酒造場が焼失。さらに、1943年(昭和18年)には第2次世界大戦下による統制令で、なんと一度は廃業にまで追い込まれた。そんなたび重なる困難がありながらも、戦後に会社を設立し、江戸中期から続く酒造りを再開。創業当時から一貫している「多くの人に喜んでもらえる美味しい酒を造る」をモットーに、現代までその伝統を受け継いでいる。